グアムインターナショナルマラソンは、なんと午前3時にスタートします。
ホノルルマラソンは午前5時にスタートしますが、午前中の気温の上がり方が穏やかなハワイに対し、グアムの陽差しは強く、また湿度も高いため、できるだけ早い時間にゴールできるようにとの配慮からだと思われます。
4月中旬のグアムの日の出時刻は6時10分頃ですので、最初の約3時間は夜間の走行になります。
景色も見えず、走っていても退屈しそうなイメージですが、決してそんなことはありません。
スタートして、マリンコードライブを5マイル(約8km)ほど南に走っていると、右手(西側)にフィリピン海が見えてきます。夜の静かな海に月の光が道を作り、とても幻想的な風景が広がっています。中には、その美しさに思わず立ち止まり、スマートフォンで写真を撮っているランナーもいるほどです。
海軍基地の入り口の前を折り返し復路につくと、今度は右手(東側)の山の方から太陽が昇ってきます。柔らかいオレンジ色と鮮やかなピンク色のグラデーションに染まる澄んだ空が、気温の上昇とともに1日の始まりを感じさせます。
月の光と共に独特な夜の静けさを味わいながら走る往路をムーンライトランとするなら、力強い陽差しと共に1日のスタートを体感しながらの復路はサンライズランといったところでしょう。
行きと帰りでまったく違う表情を見せるグアムインターナショナルマラソンは、単に速く走るというだけではなく、グアムと一体になってその時間を共有するという楽しみが含まれた、「走ることをエンジョイする」人たちのためのレースだと思います。
「Fun to Run」の精神で、これからももっともっと参加者が増えていけば良いと、今から期待しています。
第3回となる2015年のグアムインターナショナルマラソンは、4月12日の日曜日に開催されます。