日本ではあまり聞きなれない「トロピカルストーム」や「トロピカルデプレッション」は「熱帯低気圧」、そして地域ごとに世界気象機関(WMO)が定める「地域センター」によって熱帯低気圧の正式な分類や命名されます。
グアムでは、米国海軍の台風情報 アメリカハワイの米軍合同台風警報センター(JTWC)が発表する台風情報を基準としており、1分間平均風速の最大風速が基準になっています。
熱帯低気圧の分類
最大風速 128ノット(65.8m/秒)以上: スーパータイフーン [きわめて強い台風]
最大風速 64〜127ノット(毎秒32.9〜65.3m): タイフーン [台風]
最大風速 34〜63ノット(毎秒17.5〜32.4m)以上: トロピカルストーム [熱帯低気圧]
最大風速 34ノット(毎秒17.5m)未満: トロピカルデプレッション [熱帯低気圧]
なお、熱帯低気圧は、亜熱帯や熱帯で海から大量の水蒸気が上昇することにより空気が渦を巻いて出来る低気圧で、発達すると台風と呼び名が変わります、そして、暖かい空気だけで出来ているので前線は出来ません。
似たような表現の温帯低気圧は、北側の冷たい空気と南側の暖かい空気が混ざりあおうとして空気が渦を巻くことにより出来る低気圧で、発達しても台風とは呼びません。そして、冷たい空気と暖かい空気がぶつかりあうため、寒冷前線や温暖前線が出来ます。
また、日本では、最大風速が毎秒17.2m以上に発達した熱帯低気圧を台風とし、最大風速の強さにより「強い台風(33m〜44m/秒未満)」「非常に強い台風(44m〜54m/秒未満)」「猛烈な台風(54m/秒以上)」の順に強さを分けています。
また、風速15m/s以上の半径で「大型(500km以上〜800km未満)」「超大型(800km以上)」と大きさを分けています。
何気なく耳にしている「台風」の表現に留意すると、強さと大きさがわかる仕組み。
余談になりますが、こういう場合、飛行機の発着便や空港までの交通機関状況は気になりますよね。
かつて、日本からグアムへ戻る際に、飛行機は定刻通りの出発なのに、空港まで行く交通手段が全て運行中止で高速道路も閉鎖、唯一、国道で向かうしかなかった事がありました。しかし、いざ、空港に到着すると飛行機の乗務員が到着しておらず、フライト時間が遅延したこともありました(苦笑)。
こういう場合、良く利用するのは、Yahoo! Japanの路線情報や、Flight Awareリアルタイムフライト追跡。タイムラグもありますが、とても便利です。
#熱帯低気圧
[instagram-feed hashtag=熱帯低気圧 showbutton=true buttoncolor=#000 buttontextcolor=#fff]
#台風
[instagram-feed hashtag=台風 showbutton=true buttoncolor=#000 buttontextcolor=#fff]