今野さんファミリーを乗せ、イルカウォッチングへと向かう「シーオデッセイ」。 晃誠くんは、前日からすっかり仲良くなった地元の高校生達と、楽しくおしゃべりをしたり、弾き語りを聴いたりと、クルージングを満喫。
出航前に、アルパンビーチクラブから晃誠くんの名前を刺繍したクルースタッフ専用のキャップや、Tシャツ、そして、ネームプレート入りのイルカのレプリカがプレゼントされました。
まるで、晃誠くんの到着を待っていたかのように、朝からのスコールがピタリと止み、海上では日傘が必要なほど。 グアムの強い日差しを気遣いデッキ先頭で潮風を感じながら、目の前に広がる眺めとスピード感を楽しむ今野さんファミリー。
グアムでは、この季節の夕方にイルカを見られる確率はわずか2%。最初に訪れたポイントでは、残念ながらイルカを見ることはできませんでした。
「どうしても、晃誠くんにイルカを見せてあげたい」
ボートクルーが一丸となってイルカを追跡し、南下。半ばあきらめかけた私たちの目前に見えたのは、100頭近くのイルカの群れ。スタッフ達は、「奇跡が起った!」と白い歯を覗かせて笑いました。
ボートが感動の渦にのまれた瞬間。
元気にジャンプするイルカ達に向かって、「すげ〜! 飛べ〜! グレイト!」と、喜びの歓声をあげる晃誠くんの側で母親の美佐子さんは、シャッターを切り続けていました。 足に掛けたグアム旗は、地元の高校生たちからプレゼントされたもの。
編集後記 奇跡は起きた。この時間に100頭ものイルカを見たのは初めてだった。イルカたちは、晃誠くんに、何度も何度もジャンプを繰り返しエールを送ってくれたのだろう。 北原 恵子