バティックをグアムで習おう ジュディフローレスさんのバティックワークショップ
イナラハン村の歴史遺産保護活動を積極的に支援しながら、バティックアーティストとして活躍するジュディフローレスさん。
昔ながらの街並が残るイナラハンにある彼女のご自宅で、毎月1回開催されている「バティックワークショップ」に参加しました。ワークショップはアットホームなクラスで、この日の生徒さんは7名。すでに数回参加している方や、マイツール持参の熟練者と、みなさん経験者ばかりでやや緊張したものの、とてもフレンドリーな雰囲気。
それぞれが自己紹介をした後、ジュディさんがバティック(Batik=ろうけつ染め)のてほどきをしてくれました。英語があまりわかりませんでしたが、とりあえずトライ。
ホットプレートで溶かした液状の蜜蝋(ワックス)を、笛のような形をした「Tjanting(チャンティン)」という道具の穴から入れ、先の細いノズルから流しながら絵を描くように、布に絵柄をマスキングしていきます。
そして、その後に筆を使い染料で絵や模様を描きます。水彩画の要領で色を重ねて深みを出すこともできるので、頭にイメージしながら仕上げる楽しさがあります。あまりに熱中するあまり黙々と制作活動の熱中してしまいましたが、他の生徒さんたちはニコニコと笑いながら作品を仕上げていました。
この日は、塩を使ったユニークな技法を取り入れた生徒さんがいて、塩と染料の化学反応が織りなす計算できない不思議な模様がなんとも美しく、すぐに真似っこ(笑)。
染色が終わり庭で自然乾燥させてから当て紙をしてアイロンをかけるとワックスが溶けて紙に染み込みます。その後、水で軽く洗い流し風通りの良い緑に囲まれた庭に干します。色とりどりの壁掛けやシルクスカーフが涼しげな風にたなびく様子はとても涼しげで風情があり、どの作品もとても個性的。
庭の奥にある木には、ジュディさんの作品がかかっており、チャモロ文化や芸術に精通したジュディさんならではの、南国情緒溢れる画風を間近で見ることができました。
そして、最後はお気に入りの1枚を持って記念撮影。ワークショップは英語のみでホテル街から少し離れたロケーションですが、昔ながらのグアムが残るイナラハンで習うろうけつ染めクラスは、素敵な思い出になると思います。
6月の開催は、来週土曜日の20日13:00〜16:00。受講料は材料費込みで$55.00。
グアムの芸術、及び文化面で多大な功績を残している、Ph.D. ジュディフローレスさん。今回、特別に拝見させていただいた木造建築のアトリエは、昔にタイムスリップしたような佇まいで、心身ともに癒される空間でした。
問い合わせ先(英語): 477-7873 (フレームド エトセトラ ギャラリー)