日本に帰国する前に グアムで受けるPCR検査で 陽性になった時の具体的な対処例
3泊4日、4泊5日といったショートステイでもたっぷり楽しめるのがグアムの魅力のひとつですが、このような予定でグアム旅行を楽しんだツーリストの皆さんが、帰国72時間前のPCR検査で陽性になる主な理由は以下の2つです。
- グアムに滞在中、コロナに感染した。
- 日本を出国する前にすでにコロナに感染していたが自覚症状が無く、抗原検査などを受けずにグアム(アメリカ)に入国し(たため気がつかず)、感染したままの(コロナウイルスが体内に残っている)状態でPCR検査を受け、結果として陽性が確認された。
グアムでのPCR検査で陽性と出ると
PCR検査で陽性が確認されると、滞在中のホテルに隔離延泊することになります。
隔離日数は5日間。陽性が確認された日を1日目と数えるため、PCR検査をした翌日または翌々日が隔離1日目となります。
延泊にかかる費用は旅行者が支払いますので、日本を出発する前に、延泊にかかる費用がカバーされる海外旅行保険に加入しておきましょう。
陽性結果が出た時のことを考慮し、帰国48時間前ではなく72時間前に受検することで、もしもの時の延泊日数を(1日)減らすことができます。
5日間の隔離が終わると、グアムの保健所から隔離解除証明が発行されます。これにより、6日目から自由に行動することができます。
日本〜グアム間を就航中のユナイテッド航空では、搭乗者がコロナ陽性だった場合、次に搭乗できるのは、感染結果が出た日から11日目のフライトになります。なので、5日間の隔離が終わっても、さらに延泊が必要です。
8月2日現在、実際にPCR検査で陽性となり、隔離延泊をして日本に帰国した人の日程は以下の通りでした。
Vさん
帰国2日前 PCR検査 フリーPCRプログラムを利用して無料
帰国1日前 結果陽性 隔離開始 隔離1日目
帰国日 延泊1日目 隔離2日目
延泊2日目 隔離3日目
延泊3日目 隔離4日目
延泊4日目 隔離5日目
延泊5日目 隔離解除証明取得(隔離完了) PCR検査 → 結果陽性
延泊6日目 MAIが日本領事館に連絡
ローカルのお友だちがユナイテッド航空と交渉 → 無料で変更
延泊7日目
延泊8日目 MAIを通して領事館からのレターを受け取る
延泊9日目
帰国 (最初の陽性結果が出て11日目)
MAIについて
www.gvb.com/news/info/16496
AさんがPCR検査で陽性になった時の詳細
帰国前のPCR検査で陽性になりました (隔離延泊編)
www.gvb.com/news/info/16129
どんだけポジティブやねん! (隔離が終わっても終わら編)
www.gvb.com/news/info/16295
ポジティブのまま帰国の途に (とにかく前向き編)
www.gvb.com/news/info/16413
「関空はザルでした」(帰国はなんもチェックせぇ編)
www.gvb.com/news/info/16496
Rさん
帰国2日前 PCR検査 フリーPCRプログラムを利用して無料
帰国1日前 結果陽性 隔離開始 隔離1日目
帰国日 延泊1日目 隔離2日目
延泊2日目 隔離3日目
延泊3日目 隔離4日目
延泊4日目 隔離5日目
延泊5日目 隔離解除証明取得(隔離完了)
PCR検査 有料($250)で即日結果 → 結果陽性
ユナイテッド航空のチケットを新たに購入
延泊6日目 自分で日本領事館に連絡 → その日のうちにレターを発行してもらう
帰国 (最初の陽性結果が出て8日目)
RさんがPCR検査で陽性になった時の詳細
アクティブな彼女は持ち前の行動力で時短帰国なるか?! (グアムで感染したタイプ)
www.gvb.com/etc/16568
お二人とも自覚症状がなく、体調も支障をきたすことなく隔離延泊ができたのは幸いでした。隔離中に、発熱や咳など自覚症状があった時にはクリニックでの受診が必要になったり、場合によっては入院というケースも考えられます。
グアム旅行者クリニックについて
www.gvb.com/news/info/16496
今年の6月は、日本から1,190人(前年比161.5%)、韓国から16,298人(前年比9,320.8%)がグアムを訪れました。これらは、観光やビジネスでグアムを訪れた外国人と、グアムに帰ってきた軍人(1,217人)や一般市民も含めた総人数になります。
先週、先月7月の最終週に、日本は新型コロナウイルス感染症の新規感染者数で世界一になったそうですね。アメリカが2位で韓国が3位。各国の総感染者数と割合は、日本が1,290万人(10.3%)、アメリカが9,130万人(27.3%)、韓国が1,990万人(39.8%)となっています。人口当たりの検査数を考慮しないまま絶対数だけで世界最大と言われても驚きませんが、とはいえ、これが去年や一昨年でなくて本当に良かったです。
今までよく抑えてきていましたので、時間差でプログレッシブに感染者が増えてきたというところでしょうか。感染力は高いものの致死率の低いBA5だそうですので、年内に5〜6人に1人くらいまで感染が拡大したとしても、ワクチンなどで対応できると良いですね。
冒頭で、
日本を出国する前にすでにコロナに感染していたが自覚症状が無く、抗原検査などを受けずにグアム(アメリカ)に入国し(たため気がつかず)、感染したままの(コロナウイルスが体内に残っている)状態でPCR検査を受け、結果として陽性が確認された。
と書きましたが、2回目のワクチン接種が完了して2週間が経過していれば、無条件(PCR検査や抗原検査の陰性証明不要)で日本人のグアム(アメリカ)へのVISA(査証)無しでの入国を認めています。特にグアムは、滞在日数が45日までならESTA*も不要です。
* ESTA: アメリカ合衆国国土安全保障省(United States Department of Homeland Security)による電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization)
これは、自覚症状がなく本人が気がつかずにグアムを訪れたコロナ感染者の入国を認め、感染していることを知っていても自覚症状がないのでそのままグアムを訪れたコロナ感染者の入国を黙認しているということです。
グアムのタモンやハワイのワイキキで働く人たちが、冬になると風邪をひく(どうしてかは皆さんも想像できますよね(笑)?)のと同じような感染症として、扱うようになってきたということです。
日本(人)が、アメリカ(外国)人の入国をそのように受け入れることができる日が、私たち日本人にとっての海外旅行が解禁される日になるのではないでしょうか。
現在の日本は、グアムやアメリカからの入帰国者は、ワクチン接種の有無を問わず、搭乗72時間前のPCR検査で陰性であれば入国を認め、入国時の検査もありません。これはもう水際対策とは言えません。海の向こうに丸投げしているのと同じです。さらにすべての外国人に対して、VISA(査証)がないと日本に上陸できなくしています。
自分が行きやすいように相手にも来やすくしないと、結果的に自分も帰りにくくなってしまうという、まさに他人にしたことが自分に返ってくる状態が、今の日本の水際対策です。それくらい日本は、外国人を日本に来させなくしているということです。外国人に「まだ来るな」と言っているのと同じです。そしてそれは、日本人に「まだ行くな」と言っているのと同じです。
「海外旅行」は今の日本には重要ではないということでしょう(確かにそれどころではない感じも分からなくもないケド、じゃあ日本人に対して海外旅行しにくくさせると、日本は良くなるのでしょうか?!?)。
ワクチン接種が完了していれば、VISA(査証)も搭乗前の陰性証明も不要なグアム(アメリカ)。
ワクチン接種の有無は問わない代わりに、ビザ(査証)も搭乗前の陰性証明も必要な日本。
どちらの国に行きたいですか?
どちらの国に住みたいですか?