アメリカ国内に 製造業を取り戻す シノラ
グローバル化が進んだ影響で、アジアなどの諸外国に流出してしまったアメリカの製造業。製造業の仕事は二度とアメリカに戻ってこないと諦める人が多いなか、アメリカ国内に製造業を取り戻すことを理念に掲げ、デトロイトの歴史的建造物である旧ArgonautビルのCollege of Creative Studiesに時計工場を開設した「Shinola(シノラ)」。
過去98年に渡り靴用ポリッシュ剤やレザー用ワックスを製造してきたシノラは、2011年秋、有名時計ブランド『FOSSIL』のファウンダーとして知られるTom Kartsotis氏がオーナーのBedrock Manufacturing, Co.のブランドとなり、腕時計と自転車の製造を開始しました。
あらゆる製造工程が最終的な製品の質に反映すると唱える同社は、ハンド ビルト ハンド アセンブル、ハンド カット&ソーイングという昔ながらの生産工程の全てをアメリカで行い、専門職人によるハンドメイドにこだわって製品をクリエイト。現在では、革製品やノート、手帳などの製造も手がけており、今後も少しづつ製品ラインを拡大していくようです。
そんなシノラの製品をいち早くグアムに紹介しているのが、Tギャラリア グアム。貴重なシノラの自転車がディスプレイされたコーナーには、時計($550.00〜)やノート($17.95)、ペン($40.00)、靴用ポリッシュ剤($8.50)、靴磨きクリーム($15.00)などが並んでいます。
また、同社のホームページには、自転車や時計の職人らが顔写真入りで紹介され、ウィスコンシン州のWaterford Precision Cycles社による最高品質のスチール合金製フレームを、デトロイトの工場にてひとつひとつ丁寧に組み上げて完成させていく動画も見ることができます。
安いものを購入して壊れたり飽きたら捨てるとという昨今の使い捨て文化から、高くても良質なものを長く愛用する昔ながらのライフスタイルを提唱し、商品は長持ちするように作るべきであるというシノラ。ここのところ、メーカーの策略ではないか? と思えるほど高価な商品が立て続けに壊れたので、とても心に響きました。